第3話　ガンダムに見られるギリシャ文字①

【まずはギリシャ文字のお勉強】

ガンダムにお詳しい方々が、宇宙世紀シリーズのガンダムの型式番号やコードネームにギリシャ文字が使われていることを、以前からネット上で教えて下さっております。しかし、聞いたことや数学で使ったことがあっても、みんなギリシャ文字に詳しいかと言うと、そうではないと思います。日本語には五十音、英語にはアルファベットがあるように、ギリシャ語にはギリシャ語のアルファベットがあるということのようです。これを理解しないと、宇宙世紀シリーズのガンダムを理解できないといっても過言ではありません(大袈裟)。自分のためにも少しお勉強したいと思います。

番号　読み方　　大文字　小文字　　　番号　読み方　　大文字　小文字

１．　アルファ　　Α　　　α　　　　　１３．ニュー　　　Ν　　　ν

２．　ベータ　　　Β　　　β　　　　　１４．クシー　　　Ξ　　　ξ

３．　ガンマ　　　Γ　　　γ　　　　　１５．オミクロン　Ο　　　ο

４．　デルタ　　　Δ　　　δ　　　　　１６．パイ　　　　Π　　　π

５．　イプシロン　Ε　　　ε　　　　　１７．ロー　　　　Ρ　　　ρ

６．　ゼータ　　　Ζ　　　ζ　　　　　１８．シグマ　　　∑　　　σ

７．　イータ　　　Η　　　η　　　　　１９．タウ　　　　Τ　　　τ

８．　シータ　　　Θ　　　θ　　　　　２０．ウプシロン　Υ　　　υ

９．　イオタ　　　Ι　　　 ι　　　　　２１．ファイ　　　Φ　　　φ

１０．カッパ　　　Κ　　　κ　　　　　２２．カイ　　　　Χ　　　χ

１１．ラムダ　　　Λ　　　λ　　　　　２３．プサイ　　　Ψ　　　ψ

１２．ミュー　　　Μ　　　μ　　　　２４．オメガ　　　Ω　　　ω

全24文字、大文字と小文字を合わせて48文字、これがギリシャ語のアルファベットのようです。見たこと、聞いたこと、使ったことのあるものが非常に多いです。

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【ギリシャ文字と宇宙世紀シリーズガンダム対応表１～８】

では、先人の知恵を借りて簡単な対応表を作ってみます。自分なりの注釈を入れてみようと思います。

番号　読み方　　大文字　小文字　ガンダム名

１．　アルファ　　Α　　　α　　　ガンダム

注：なぜ「ファーストガンダムがアルファ？」と疑問に思っていましたが、調べると素材にガンダリウムαという素材が使われているという資料があるようですね。ガンダムの素材は元々はルナチタニウム合金という名前なのですが、アクシズが開発した同等のもの、あるいは加工をしたものの一つがガンダリウムαだそうです。諸説あり、というやつですね。

２．　ベータ　　　Β　　　β　　　ガンダム試作２号機/ガンダムMk-Ⅲ”ハーピュレイ”

注：βガンダムという別名を持つガンダムとして、0083でアナベル・ガトーが奪ったガンダム試作2号機サイサリスを当てる説もあれば、機動戦士Zガンダムの派生企画で出てきたガンダムMk-Ⅲの試作2号機、ハーピュレイを当てる説もあれば、はたまたガンダムMk-Ⅱを当てる説もあるそうで、諸説あり過ぎです。ハーピュレイに使われた素材が「ガンダリウム・ベータ級」というくだりがあるそうですが、これもはっきりとしていないそうで、いずれにせよ、このぼやけた感じがある意味、研究心をそそります。

３．　ガンマ　　　Γ　　　γ　　　リック・ディアス

注：クワトロ・バジーナがアクシズから持ち込んだガンダリウムγを使って作られた、Z計画に繋がっていく名モビルスーツ。このリック・ディアスはもともとγガンダムという名称で呼ばれていたそうですが、クワトロ・バジーナがその名を嫌い、リック・ディアスと命名されることになったそうです。

注：そう言えば、ガンダムNT1(アレックス)はギリシャ文字に当てはまっていないようですね。素材はルナチタニウム合金のようで、ファーストガンダムと同じのようです。

注：あと、0083シリーズの試作ガンダム達は、歴史から抹消されているのでギリシャ文字には当てはまらないようですね。ただ、βガンダムとしてガンダム試作2号機が何となく関係しているようですが。

４．　デルタ　　　Δ　　　δ　　　デルタガンダム

注：δプロジェクトによって、百式が出来る前に可変式モビルスーツとして開発されていた機体だとか、百式そのものをデルタガンダムと呼ぶだとか、諸説あるようです。何れにせよ、この流れの中で機動戦士ガンダムUCでデルタプラスが出てきているので、大事な存在かと思います。

５．　イプシロン　Ε　　　ε　　　エプシィガンダム

注：リック・ディアスの次に開発された試作型モビルスーツだそうで、素材にガンダリウムεが採用される予定だったものの、開発に時間がかかり過ぎ、エゥーゴから即戦力を求められたため、デルタガンダムとして再開発されることになったそうです。

注：開発順としてはデルタより早いのに、ギリシャ文字の順番としてはデルタより一つ後のイプシロンという部分が少し気になりましたが、この前後の入れ替わりが戦時における開発陣の混乱ぶりを表しているのか？気になる所です。

６．　ゼータ　　　Ζ　　　ζ　　　Zガンダム

注：エゥーゴとアナハイム・エレクトロニクス社がリック・ディアス(γガンダム)の完成と同時に次世代の高性能MS開発計画として、δプロジェクトの失敗に伴い、代わりに打ち出した「Ζ計画」において、可変モビルスーツとして完成したのがΖガンダムです。この開発のくだりは非常に複雑で、勉強すると頭が痛くなりますが、理解できると面白いです。

７．　イータ　　　Η　　　η　　　ゼータレイピア１

注：Zガンダムのロールアウト後も複数の開発チームが次なるガンダムの開発で鎬を削り合っており、リック・ディアス開発チームが開発したのがηガンダムこと、ゼータレイピア１だそうです。ややこしいですね～。

８．　シータ　　　Θ　　　θ　　　ZZガンダム

注：「Z計画」の中で可変モビルスーツ発展型として、分離合体をベースに開発していたチームが、リック・ディアスから始まった「Z計画」という枠組みの中で作り上げた、リック・ディアスから6番目に当たるアナハイム製ガンダム。開発コードは「θ」なので、θガンダムとも呼ばれるそうです。

この続きは「第4話　ガンダムに見られるギリシャ文字②」で！

■参考作品名

『機動戦士ガンダム』

『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』

『機動戦士Zガンダム』

『ガンダムMSグラフィカ』

『Ζ-MSV』

『GUNDAM WARS PROJECT Ζ』